インド旅行記 ニューデリー1 詐欺師の巣窟に到着

さて成田空港から中国へ行って乗り継いでインドへ向かいます。

 

▼前回の記事はこちら

インド旅行記 序章 詐欺大国の一面を知る

 

インドのインディラガンディー空港に到着しました。

またこの空港に着くほとんどの便が

何故か深夜に到着するものが多く

私も到着したのは夜中の1時頃でした。

 

インドに来る前に色々調べたところ

この時間でもバスが出ていますが、犯罪の被害に遭っている記事も有るので

朝まで空港で過ごして空港と直結している鉄道である

"エアポートメトロ"を利用してインディラガンディー空港からニューデリー駅まで行く事にしました。

 

その為にまずはニューデリーまでの電車代を両替しておかなくてはならないので

レートは悪いのですが空港内の両替所で

"500ルピー"位を両替しました。

 

ちなみにメインバザール通りにも沢山両替屋が有りますが

少し奥まった所の方が良いレートな場合が多いです。

 

また両替時は必ずチャージ(手数料)が必要かを事前に聞いた方が良いです。

 

両替屋によってチャージが有り、少し大きめの両替屋はチャージが有る所が多いです。

いくら良いレートでもチャージがかかると結局手残りは少なくなってしまうことも有ります。

 

空港を出るとすぐ地下の入り口から駅構内に入って

切符を買って電車のホームに出ました。

 

ホームは予想以上に綺麗で時刻を表しているボードを見ると

日本のように電車の到着時刻ではなく

電車の到着する残り時間を表示していました。

 

こんな何でも無い事なんですが

日本と違うルールで運用されている事に

海外に来た実感が出来ました。

 

電車に乗ると綺麗な車両でまるで日本と同じ様です。

 

20分程でニューデリー駅(地下鉄)に着くと

少し歩いてエスカレーターで駅の出口に出ます。

 

ちなみにインドでは電車内、鉄道施設やその他の公共施設内も写真撮影は禁止です。

 

インドに行く人にはこれを知らないと面倒に巻き込まれるので要注意です。

 

駅を出ると早速グレーの制服を着たドライバー達が2、3人で同時に声をかけてきました。

 

彼らは英語で「何処に行く?」「日本人か?」等と矢継ぎ早に質問してきます。

私はこの連中が偽の旅行会社に連れて行ってくれる

"ポン引き"である可能性が高い事は

ネットや書籍で既に知っていたので

無視してもう1つのニューデリー駅(メインバザール側)に向かいます。

 

エアポートメトロで到着するニューデリー駅は

地下鉄の駅です。

 

一般的に利用する鉄道が連結している

ニューデリー駅とは別になります。

 

つまり同じ名前になっているからややこしいんです。

 

 

要はメトロのニューデリー駅

一般的な鉄道のニューデリー駅の2つ在るという訳です。

 

そしてこの2つのニューデリー駅は連結されていないので

歩いて5分程のニューデリー駅まで行かなければなりません。

 

これが初心者には分かりづらい。

 

 

なので街中まで行くにはニューデリー駅に入って

通り抜けるという工程を経なければいけない訳です。

 

そうしないとかなり遠回りになってしまいます。

 

▼詳しい解説はこちら

エアポートメトロニューデリー駅からメインバザールまでの行き方

 

という事でまずはニューデリー駅の連絡通路で

駅構内ではなく駅の外側から入って行く必要が有ります。

外の階段の近くに行くと

そこで誰かが私の肩を指で突いてきたので振り向くと

髭を生やしたインド親父が

「チケット!」と言って手を出しています。

(この時に応じると100ルピーとか言ってきます)

 

私は予習してきたのでこのやり口も想定内です。

無視してそのまま階段を上がるとやっと

2階の連絡通路に入ることができました。

そしてメインバザール側のニューデリー駅の出口に出ると

一つの安堵感が生まれるのと同時に

また色々な奴が声をかけてくるのかと少し気が重くなります。

かまわず歩くと次々とインド人が話しかけてきます。

「何処に行くんだ?」とか

「リキシャに乗れ!」等とにかくうるさいです。

 

私は駅を出て大通り添いに有るチャイの屋台を見つけました。

値段を聞くと10ルピー(20円)という安さです。

 

日本円にして20円というから

早速新興国のインパクトを感じました。

 

ところでチャイとはスパイス入りのミルクティーです。

 

濃い目のアッサムティーにミルク、砂糖、シナモンが入っています。

 

飲んだ後にシナモンの香りが鼻を抜ける感じが

日本のミルクティーには無いチャイ独特の味です。

 

チャイを飲み終えると

ホテルに向かう為にメインバザールを通ります。

その時髭を生やしたリキシャの親父が

しきりに話しかけてきます。

そいつは際立ってしつこく無視してもずーっと付いて来ます。

 

どうやらこいつはどうしても私を

偽の旅行会社に連れて行きたいらしいです。

 

ただ既に手の内を知っている私には

何の怖さも有りませでした。

 

彼らは自分の車に乗せる事が出来なければ

何1つ技を出せません。

 

しかしその執念には驚きました。

その情熱をもっとまともな方向に使ってほしいものです。

 

しばらく地図を確認して歩いてホテルの場所に着くと

プリントの地図のマークでは場所は有っているのに

そこにはホテルは有りませんでした。

 

結局サイクルリキシャに乗ってプリントに在る住所で

リキシャの男は場所が分かったらしく、再びメインバザールの方に戻って行くと

ホテルは地図とは全く違う場所に有りました。

 

サイクルリキシャを使わなければ辿り着くのは不可能だったと痛感しました。

結果的にはサイトの地図は間違っていました。

 

私がホテルにチェックインすると

リキシャの男がホテルのフロントの男と何やら話をしています。

どうやらリキシャの男は私をホテルに連れて来たから

チップをくれという事らしいです。

 

フロントの男は首を振って(駄目だ)とやっています。

リキシャの男がさらに頼んでいると

フロントの男は「チョロ!」と怒鳴ると

リキシャの男はがっかりした顔で帰って行きました。

 

私はクレジットカードで既に支払い済みなので

この場合はリキシャにコミッションは無しという事なんでしょうか。

 

やっとの思いで

ホテルの部屋に入るとものすごい安心感に包まれました。

 

何故ならインド初心者の場合は

とにかく無事にホテルに付く事が最初の難関だからです。

 

部屋に入ってすぐに重たいリュックを置くと

軽いショルダーバッグに持ち替えてメインバザールを散策してみます。

 

リュックから小さいショルダーバッグに変わっただけでも

詐欺師の連中の食いつきは若干弱くなった様な感じがします。

ニューデリー駅周辺は私の想像と違い

ショッピングモールの類は無く露天や小さな商店ばかりです。

 

これがインドの首都であるニューデリーなのかと

疑わしくなった程に開発が遅れていると言うのが感想です。

 

これではまだフィリピンの方が圧倒的に発展していると思います。

 

まあフィリピンも都市部を離れるとまだまだ遅れていますが

それでも栄えている都市には

ビルやコンドミニアム、ショッピングモール等が沢山あります。

 

そんな事を考えながら私はキャップ(帽子)が欲しかったので、メインバザールでしばらく探しましたが

キャップを扱っている店が2軒しかありませんでした。

 

確かにインド人は帽子をかぶっていません。

 

黒いメッシュのキャップを

(250ルピー)を(200ルピー)に値切って買うと

その日は屋台で昼食、夕食を摂りました。

 

当日は酷くに疲れていたので早めにホテルに戻って

シャワーを浴びてテレビを見ていてウトウトしていると

枕元にゴキブリが出てきてびっくりして改めてインドに来たという実感しました。

 

 

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インド旅行記 ニューデリー2 偽観光案内所偏