さて今日で燃える大地ジャリアを離れます。
まだ朝の4時に起きた私は目的地のダージリンに向かう為に
ダンバード→バルダマンと移動します。
そしてロニーが教えてくれた道路まで来てリキシャのドライバーに
ダンバード駅までの料金を聞くと
ドライバーは(150ルピー)
……高い……。
これは完全にタクシー扱いのリキシャなので
「乗り合いリキシャはどこ?」と聞くと、彼は反対方向を指差しました。
どうやらロニーの言っていた方向とは逆方向に走るリキシャが乗り合いだったようです。
何台かオートリキシャが来るたびにドライバーに話しかけると
3台目のリキシャでダンバード行きの乗り合いリキシャに乗る事が出来ました。
値段は確か20ルピー位です。
無事にダンバード駅に到着しました。
早速チケットを買わなければならないのですが
ここには外国人用のチケットオフィスは無いので、インド人と一緒にチケットを買わなければなりません。
私はいくつかある窓口のどこに並べば良いのか分からずに
ぼーっと考えていると1人の男前の若いインド人が私に
「どうかしましたか?」と英語で話しかけてきました。
私は「バルダマンの駅までチケットを買いたいが、どこに並べば良いのか分からない」
と伝えると彼は何と私を窓口まで連れて行ってくれて
ヒンドゥー語で駅のエンクワイアリー(案内所)
のスタッフに聞いてくれました。
その後券売所も一緒に並んでチケットを買うのを助けてくれました。
途中後から彼の連れらしい女性が彼と合流していました。
彼のお陰で無事にジェネラルクラスのチケットを何とか買うと
彼にお礼を言って分かれて私は無事に電車に乗る事ができました。
こういう親切を受けるとインド人に対するイメージも変わってきます。
やはり人の良し悪しは国や人種で判断すべきではなく、その個人の資質によるところが大きいという事でしょう。
駅の乗客向けに靴磨きをしている人が居たので私も頼んでみました。
彼は予想以上に腕が良く、信じられない位ピッカピカに成りました。
買った時よりも綺麗になりました。
料金は20ルピー(40円)ちなみに黒靴なら10ルピーだとか。
電車に乗ると席は空いて無く
バルダマンまで3時間30分座れないのを覚悟しましたが
幸い1時間程で席が空いて座って乗る事が出来ました。
それにしてもこの辺りのインド人は本当に親切です。
私が乗り方も、席の取り方も知らないので教えてくれます。
電車は停車駅でしばらく止まっていると物売りが来たので
私はパンにポテトが入った様なものと、ポテトチップスと水を買って朝食を摂る事が出来ました。
私は食事を終えてのんびりと窓の景色を眺めていると
右向かいに居るヒゲの男が私の膝の間に置いているペットボトルの水を、断りも無く手にすると
一瞬注意しようかと躊躇している私を見る事も無く、ヒゲの男はキャップを開けて飲みだした。
この出来事はジャリアの地中から吹き出している炎を見るよりも驚いた。
幸い男はペットボトルの飲み口に口を付けずに、口から離して飲んでいた。
それがあの男のマナーなのでしょうか。
そして周りのインド人を見ても、誰1人として驚いている人は居ません。
私はこれがインドの文化だと納得するしかありませんでした。
しばらくして電車はバルダマンに到着すると、ダージリンに向かう為に次の乗り換え駅である
"ニュージャルパイグリ駅"までのチケットを買います。
前述の通りこの辺りは観光地ではないので、外国人旅行者用の窓口は存在しません。
いくつもある窓口に人の列が出来ていて、私は何処の窓口に自分が並べばいいのか考えていると、今度は眼鏡をかけている英語ペラペラの男に助けられチケットを買う事が出来ました。
記事を読んでいる人の中には窓口で駅名を言えば、チケットを簡単に買えると思うかもしれませんが
実際には窓口もヒンドゥー語表記になっていて
またチケットを買う為の用紙もヒンドゥー語表記なので
どこに何を書いたらいいのかが分からないという状態です。
ちなみにそのインド人は私が使っている消えるボールペンを知っていて、非常に優れた技術だと言っていました。
本当にこのローカルエリアではインド人に助けられてばかりです。
この辺りのインド人には本当に感謝です。
しかしチケットはウェイティング(キャンセル待ち)で、もし席が空かないと座れません。
待ち人数が76番目というのを見て私は嫌な予感がしました。
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