インド旅行記 スィリグリー 謎のパレード偏

 

翌朝

「ドン! ドン! ドン! ドン!」

誰かが私の部屋の扉をノックしています。

 

▼前回の記事はこちら

インド旅行記 ダージリン5 タイガーヒルを見逃す偏

 

私は眠い目を擦ってとりあえず部屋の扉を開けると

若いインド人男性が立っています。

 

私は「何ですか?」と、聞くと彼は

「チャイはどうだ?」

 

私はホテルのサービスかと思い一応

「タダなのか?」と聞くと、有料でした。

 

私はチャイを断ると再びベッドに戻り

こんな事は今まで初めてで

なんて有難迷惑なサービスだと心底思って寝直しました。

 

しばらくしてから起床すると

早速バスのチケットを取るべくターミナルに行くと、男が

「どこへ行きたいんだ?」と聞いてきました。

 

私は「コルカタ」と言うと、彼は

「バスのチケットはこっちだ」と案内してくれます。

私は近くに有る方の大きなバスセンターを指さして

「こっちじゃないのか?」と聞くとその男は

「それはローカルの席だけだから寝られない」との事。

 

私はその人にスリーパークラスが良いと言っていたので

気を効かせてくれたのでしょう。

 

結局その人は私をチケットの手配している受付に

連れて行ってくれて

(600ルピー)を払いました。

 

(これはコミッションが入っていたのかはわかりません)

ただ経験上600ルピーはそんなに高くは無いと思います。

 

 

私は無事にコルカタ行のバスチケットを手に入れて

発射時間までの間スィリグリーの街を散策する事にしました。

 

丁度通りで屋台のカレー屋さんが居たので

ここで朝食を食べます。

私のモットーは極力庶民的なものを食べる事です。

というかただ単に貧乏なだけですけど……。

ベジタブルカレーとナンです。

味は可もなく不可もなく。

確か40ルピー位。

 

 

それではスィリグリーの町を散策します。

ホテルの近くのお店で

袋入りのポテトチップスが売っていました。

価格は何と10ルピー(20円)

私は思わずテンションが上がりました。

食べてみると少し硬めで塩味が効いていて結構いけます。

つくづく物価の安さを再認識しました。

 

スィリグリーのバスターミナル

バスターミナルの真ん中にお昼寝している
方が居ました。

経済発展していく中で
こういった光景もやがては無くなるでしょう。

 

そしてスィリグリーは

比較的フルーツの出店が多い事に気づきました。

大玉のみかんを1キロ買いました。


40ルピー(80円)

 

スィリグリーの繁華街は意外と発展していました。

商店街の通りは結構賑わっています。

 

公園でもないのに

何故かゾウのモニュメントが在りました。

 

しかし何故だか何処を探してもラッシー屋は見つかりませんでた。

 

しばらく歩くと橋を見つけたので渡ってみます。

川に降りてみると

子供たち川辺で遊んでいます。

 

豚が居ました。

でかい……。

 

 

何やら大音量で音楽が鳴っています。

 

私は急いで行ってみると

お祭りの様なものをやっていました。

3人位の音楽隊の後に

30人位の女性と子供が付いて歩いています。

 

リキシャには音響機材を積んで

大音量を流しながら移動しています。

 

私はそのアップテンポな不思議な音楽に

楽しくなってしばらく一緒に付いて行きました。

最後まで何の行事だったのかは分からないまま

彼らはどこかえ消えてしまいました。

 

 

昼食は地元のインド人が利用する

庶民的なレストランで採る事にします。

 

私は店員に「メニューを見せて」と言うと

メニューは無いとの事で、口頭で

「チキンライス、バターライス、ベジライス」と説明してくれました。

 

私は丁度チャーハンの様なものが食べたかったので

チキンライスを頼みます。

 

しばらく待っていると店員の男が

私の所にカレーとライスを持って来ました。

( …… ? …… )

私は驚いて「これはチキンライスか?」と訪ねると

男はちょっと待ってとポーズをすると

次にカレーの中に入ったチキンを持って来ました。

そう、チキンライスとは

"チキンカレーライス"の事で

"カレー"は当然だから省略していたのです。

(80ルピー)160円

 

右の小鉢に入っているのがチキンという事でしょう。

確か同じような事がアーグラー当たりの電車でもありました。

 

食べてみるとそこそこ美味しかったです。

 

バスの出発時間である18時が近づいてきたので

そろそろバスターミナルの近くに戻ります。

 

私はチケットに書いてある番号のバスに乗車しました。

 

しかし出発時間になってもバスが発車せず

他の乗客も乗って来ません。

 

私は違和感を覚えながら横になっていると

何故か男が来て「下りて」と言っています。

 

私は男にチケット見せると、どうやらこれは仮予約表らしく

すぐ近くのチケットを取り扱っている店に行って

仮予約チケット持って行けとの事です。

 

私は言われるままに

チケットを取り扱っている事務所の男に聞くと

正規のチケットに交換してくれました。

 

そして係員は別の男を指さして

彼に付いて行けと言います。

 

……もう訳が分かりません。

 

私は男に付いて行くと2分程歩いて

別のバスに乗ると無事にバスは出発しました。

 

本当にインドのローカルシステムは難しいです。

 

 

しかも今回は二人用の寝台を

私一人で利用できる好機に恵まれました。

これはまるで極上のファーストクラスの様です。

 

いよいよ明日にはコルカタに到着します。