今日は楽しみにしていた"トイトレイン"に乗ります!
▼前回の記事はこちら
朝起きてみると……やはり……寒い……。
驚くほどに寒い……。
気温は恐らく5度位でしょうか。
ダージリンはこんなにも寒いのかと、ただただ驚いていました。
早速頭を洗おうと氷水の様な冷水でやると
頭が急に冷えて痛みに似た感覚を覚えました。
朝食を採るためにゲストハウス近くの有るカフェに行きます。
カフェテリア、ミスティックマウンテン
直訳すると神秘的な山のカフェ。
MISTYCKのスペルは本来"MISTIC"なのですがまあどうでもいいですね。
そこは女主人が子育てしながら運営しています。
私はそこでハニーミルクとチーズオムレツを注文しました。
オムレツは日本と違いご飯は入っていませんでした。
ミルクも牛乳では無く、粉ミルクをお湯に入れたものでした。
まあインドで贅沢は言っていられません。
店内は寒かったので見てみると暖房の類いは特に使用していない様です。
食事を終えて楽しみにしていた"トイトレイン"に乗りに行きます。
ダージリン駅に行くと既にイギリス人や韓国人達が待っています。
ツーリストの彼らは皆ダウンジャケット等を着ていて防寒対策しています。
トレーナーだけなのは私だけでダージリンの寒さを甘く見ていました。
何故かトイトレインは出発時間の10時15分を
20分以上過ぎても一向に来る気配がありません。
私は不安になって東洋人のグループに話しかけると、彼らも私と同じ電車のチケットを持っていました。
彼らはコリアンで3人で来ているとの事。
この時1人の六十代位の韓国人とインドについて話が随分と盛り上がりました。
彼はインドの空気は汚すぎて死にそうだと言っています。
またオートリキシャに乗る時も、まずは半値でディスカウントしないと、いつも決まって高額な値段を吹っかけられると。
インドのボッタクリリキシャに困惑してるのは私だけでは無いようです。
また彼はバラナシの儀式が良かったそうで、何かフレーズが思い出せないようでした。
私が「"プジャー"はもう見た?」と聞くと、彼は思い出したように喜んで
「そうだ! あれはプジャーだ!」と随分と気に入ったようです。
トイトレインは結局予定時刻より30分程過ぎて、ようやくやって来ました。
私は駅員にチケットを見せて「何処の車両?」と聞くと
駅員は「これから汽車と客車両を、連結してからまたプラットフォームに戻ってくるから、それまで待って」と言う事でした。
そうして電車は連結を終えてプラットフォームに到着しました。
"トイトレイン"直訳すると"おもちゃの電車"
本当におもちゃみたいで可愛いです。
我々は電車に乗り込むと車内も寒いです。
車両の座席は一番高いクラスなんですが、空調類は全くない為に電車内の温度は外と同じです。
汽車が発進するととてもゆっくりと走っています。
歩くよりも少し早い程度の速度です。
例えると自転車と同じ位のスピードです。
ダージリンの街並みを映す汽車の車窓は、やはり風情があって楽しいです。
また窓ぎりぎりに植物や建物が通り過ぎるのでスリリングです。
寒さのせいか、疲労のせいか気が付くと私はほとんど時間を、ウトウトと半分以上寝て過ごしてしまいました。
今思えばとてももったいない事をしました。
トイトレインは3時間30分程走ったところで、クルシャン駅に到着しました。
トイトレインはクルシャン駅から、再びダージリン駅にUターンするので出発時間までの間クルシャンを観光します。
出発まではまだ1時間以上有るので、バザールを見て歩く事にします。
すると丁度路上でジャケット等の古着を売っていました。
衣服は路上にシートを敷いた上に、乱雑に置かれています。
この状況はまさに渡りに船です。私は早速なにか上着をみつけます。
売られている衣類はどれもボロボロにくたびれていて、よくこんな物が売り物になるなぁと思いながら、その中でも状態の良い物を探しました。
私は沢山の衣服の中からボロボロの古着の、青いパーカーに目星を付け値段を聞くと160ルピーとの事。
私は120と言うと商人は首を振っているので最終的には130ルピーで買いました。
(260円)
恐らく100ルピーでも買えたとおもいます。
日本で言えば服としての価値はゼロですが、気温10度前後しか無いこのダージリンで、トレーナー1枚の私には、それ以上の価値があります。
そして適当なレストランが有ったので昼食を採ります。
フライドライスを注文しました。
それとカフェオレです。
腹ごしらえして体を温めて
3時発の帰りのトイトレインに乗る為にクルシャン駅に戻ります。
クルシャン駅に戻るとフランス人やインド人のグループが何やら、話しをしています。
私はインド人と話すと何と電車はキャンセルらしいとの事。
私は驚いて「多分遅れているだけだ」と言ってみますが、彼は駅員から聞いたと。
私は信じられず駅員に話してみると、何と本当にキャンセルだそうです。
私は駅員にチケットを見せると、駅員はすぐに返金してくれて帰りは乗り合いジープで帰ってくれとの事。
私はダージリン行きの乗り合いジープ乗り場を聞くと、1人の親切なネパール系のインド人のおじさんが、私を乗り場の車まで一緒に連れて行ってくれました。
その後にさっきのフランス人とインド人のグループも一緒に乗って来て、無事にダージリンに戻る事が出来ました。
価格は(150ルピー)で電車より安いです。
結局トイトレインは行きの片道しか乗れませんでしたが
まあ乗れただけでも良かったです。