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私は知り合ったばかりのSさんにオールドデリーのバザール観光と
インペリアルホテルのスイーツとアフタヌーンティーセットを食べに行くのでSさんも誘ってみると
ご一緒してくれる事になりました。
やはり旅の賢者はフットワークが軽い。
我々はオールドデリーのバザールのお店で美味しそうなストロベリーミルクを頂きました。
しかし、そのせいで私は1日お腹の調子が悪くなりました。
そして2人で地下鉄に乗ってインペリアルホテルに着きました。
インペリアルホテルは各国の要人等も利用する5つ星ホテルです。
1番安い部屋でも1泊6万円以上する
庶民には縁遠いところです。
(私にとっては異世界です)
ホテルは流石一流ホテルといった感じで駐車場の入り口はセキュリティが有り、車はベンツやBMWとハイクラスの人達ばかりです。
ホテル内はオブジェや絵画で飾られています。
さてホテルの中に在るレストランに到着しました。
レストランの内装は目が覚める様にエレガントです。
Sさんは現金が不足しているから、クレジットカードを使いたかったらしく、スタッフに聞いてみると流石に問題なく使えました。
しかし残念な事に私が食べたかった3段式ティーセットは今日はやっておらず、バイキング形式のスイーツでした。
私はレストランのスタッフに
「残念だよ私は3段式がティーセットが食べたかった」と言うと彼は
「今日は普段よりも特別でもっと上級なんです」との事。
ここでスイーツを食べて高級な紅茶を飲んでいると、まるでインドに来ている事をすっかり忘れてしまいます。
食事、紅茶は自由におかわりできます。
Sさんと色々な事を話しながら、何度も上品な紅茶を飲んで至福の一時でした。
Sさんが「こんなに美味しい料理と紅茶だと、胃が2つないと足りない」と言っていたのがとても印象的です。
食事が終わるとホテルの中の絵画等を見て回りました。
ホテルの内装や置物も実に贅沢です。
何でもこのインペリアルホテルに使われている鉄骨は、あのパリのエッフェル塔に使用されたものと同じものが、今でも使用されているらしいです。
我々はレストランが入っているホテルを出ると、Sさんはオートリキシャで帰りたいとの事。
私は経験上で「この距離だと100ルピーが良い所ですよ」それを聞いたSさんは早速ホテルの前で客待ちしているインド人に価格を聞くと150ルピー。
私が客待ちしている連中は高いから他を探した方が良いと言うと、そのインド人が120ルピーで良いと言って来ます。
するとSさんは「私はそれ位だったら良いですよ」との事でした。
私も了承すると、私はいつものようにドライバーに
「直接メインバザールまで行け」と念押しすると、オートリキシャは出発しました。
リキシャの中でSさんがドライバーはシク教徒だと説明してくれました。
頭にターバンを巻いているのが特徴で、彼らの中には余り悪い人は少ないのだとか。
実際シク教徒のドライバーはすぐにメインバザールまで行ってくれました。
Sさんが私のゲストハウスまで来てくれてお別れ言ってくれました。
最後に私が「一緒に行ってくれて楽しかった。ありがとう!」と言って握手すると彼も喜んでくれたようです。
最後に彼が「さようなら」と言ったのが何故か印象に残りました。
流石にその日は何もやる気がせず部屋に戻りました。
部屋で横になってスマートフォンを充電しようとすると、コンセント不良で一瞬反応するがすぐに充電が途切れてしまいます。
ワイヤーロックと靴紐を使って上の出っ張り部分に引っ掛けて固定しても
やはり駄目です。
もう夜の九時を回っていたので明日で良いかとも思ったんですが、スマートフォンが充電できないのはとても不安です。
一応ホテルのフロントに行くと
いつも居る(ハシシ)でラリっている様なオーナーは後ろで横になっていて、前には目つきの悪くてガタイの良いインド人2人が座っています。
私が「コンセントが壊れていて充電が出来ないから、部屋を変えても良いか?」
そう言うと意外にも彼は部屋が空いているの確認すると
「問題ない」と言ってくれました。
無事にスマートフォンの充電が出来ると、こんな当たり前の事が実にありがたいとインドでは実感します。