朝起きて昨日も行ったあのイカツイ親父のレストラン
(トリート)に行って朝食を採りました。
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ちなみにここのモーニングセットは非常にお勧めです。
トースト、スクランブルエッグ、バナナにチャイまで付いてたったの"25ルピー"(50円)というから驚きです。
食事を終えると私は早速タージマハルに向かいます。
南ゲートからは近いので徒歩で十分です。
タージマハルまで行く手前に土産物屋が並んでいて
客引きがタージマハルの置物をやたらと進めてきます。
タージマハルの入り口に着きました。
なんとこの日はたまたま偶然に特別な休日で
入場料(750ルピー)がタダという幸運に恵まれました。
なんでも前後3日間位無料なのだとか。
建物の入り口の手前で皆靴を脱いでいたので私も靴を脱いで
裸足になり脱いだ靴を持って建物内を見て回ります。
流石に国内最大の観光地だけあって
インド中から沢山の人が来ています。
若いインド人の学生グループから
何度も一緒に写真を撮って欲しいと頼まれました。
何だか有名人にでも成ったかの様な気分です。
恐らくは田舎のインドの方から来た学生からすると
東洋人も珍しいのでしょう。
私は歴史や建造物にも疎いのですが
このタージマハルの作られた経緯は
何でも皇帝シャー・ジャハーンが愛した妃の為に
巨額の費用をつぎ込んで建設されて皇帝が無駄遣いをしすぎたために息子に幽閉されたとか。
という残念な逸話も残るほどの霊廟であるとの事です。
世界各地からあらゆる素材、あらゆる人材を集め
約20年の歳月と2万人の労働力を投入して
1653年純白のタージマハルを完成させ
このあとヤムナ川を挟んだタージマハルの対岸に
黒曜石で真っ黒な自分の霊廟の建立して
その間を橋で渡す計画を立てていたそうです。
つまりは純愛のストーリーと
狂信的な建設意欲で出来た産物という事です。
個人的には真っ黒のタージマハルも完成して欲しかったです。
その労力は途方も無いから今の価値観では
世論がそれを許さないでしょう。
それにしてもタージマハルは全て
大理石で作られているというから驚きです。
しかも細部の花の模様まで手作業で溝を掘って有り
これを全部手作業で掘ってつなぎ合わせたと考えると
気が遠くなりそうです。
屋根部分の内側までびっしりと彫られています。
タージマハルを1時間半程で見終わると
入り口付近でカメラを持ったインド人が
「写真を撮らないか」と持ち掛けてきました。
この時も私の詐欺チェッカーのアンテナが
しっかりと反応しましたが
話を聞いてみるとどうやら詐欺っぽくもなさそうです。
また金額も安かったので入場料がタダだったことも有り
試しに遭えて写真を撮らせてみました。
カメラマンは写真を12,3枚撮った後で私に
印刷する写真を選ばせます。
私は2枚選ぶと彼は
「2枚だけか?」ともっと選んでほしい口ぶりでした。
私はカメラマンにどこで写真を受け取るんだと聞くと彼は
カードを私に渡すとそこに書かれていた地図の場所は
さっき通ってきた商店街の通り沿いでした。
どうやら写真はそこに行って受け取るという事らしいです。
行ってみると店の中はお客が沢山居て
店員に話しかけるのも一苦労なほどです。
店員を見つけて話しかけると、インド人からすると非常に分かりやすい東洋人の私の写真をくれました。
ちなみに料金はその時に払うシステムなので安心です。
写真の出来は以外にも綺麗で驚きました。
そのあと次の目的地であるバラナシに向かう為に
アーグラーカント駅に行ってチケットを手に入れる事にしました。
オートリキシャを捕まえてアーグラーカント駅まで行くと
早速駅に向かって左側にある鉄道予約オフィスに入ります。
行ってみると10人位のインド人が並んでおり
私も列に並んでいるとしばらくしてやっと自分の番が来るというところで、インド人が脇からどんどん割り込んできます。
2回目の割り込みしてきたインド人は私に
「プリーズジェントルマン」(お願いします紳士の方)と言って横から入ってくるのですが
私は(頼むからお前が紳士に成ってくれ)と思わざるを得ませんでした。
私は次は割り込まれまいと
パスポートと予約表をカウンターに出して待っていると
やっと私の番が来ました。
インドでは順番待ちも一苦労です。
すると駅員は
「今日は満員で乗れないから明日来てくれ」との事でした。
私は仕方なく明日再び来る事にしました。
その日は特にどこかに行く予定が無いので
南門まで7キロ位の工程を歩いて行く事にします。
普通の旅行者はまず歩いて南門まで行く事は無いでしょうが
こうして歩いてアーグラーの市内を散策する事で街並みや
庶民の暮らしぶり、沢山のお店等を見る事が出来てとても有意義です。
そこで(HERO)ヒーローという
バイクメーカーのお店を見つけたので入ってみた。
HEROはインド最大シェアを誇るバイクメーカーで
何でもホンダと提携している会社だとか。
値段を見てみると驚くほど安い。
125ccのバイクがたったの
"54800ルピー"(11万円)
日本の同クラスのバイクと比べると半分以下です。
まあ当然日本のバイクよりも耐久性等の性能は劣るでしょうが
ホンダが技術供与しているので性能は問題無いでしょう。
まあ安いとは言ってもインド人の平均給与が
"約2万ルピー"という事から考えれば安くも無いですが。
歩いてると鳥を売っているお店が有りました。
どうやら我々が知っている鶏とは品種が違うようです。
そこにお客さんがやって来て注文を受けると
店主は籠から鳥を出しあっという間にさばいていました。
何ていう手際の良さでしょう。
さっきまで元気にしていた鳥が1分後には
美味しそうな鶏肉になりました。
鮮度抜群です。
私は生まれて初めて鳥をさばくのを見ました。
こちらは魚屋さん
ゆっくり散策しながら歩いたので
南門に着くのにはたっぷりと3時間位のお散歩となりました。
今日はホテルでゆっくりと休みます。