さてフィリピンと言うと、思い浮かべるのが
常夏で無数の島が連なる、陽気な人達の住む国という印象が有るかと思います。
そんなフィリピン人の殆どが信仰している宗教が、キリスト教です。
具体的には
80% カトリック
10% その他キリスト教系
5% イスラム教徒。
つまりキリスト教系という広い意味での解釈をすると
9割のフィリピン人が、聖書を信仰しているという事になります。
南国気質で開放的で明るいフィリピン人ですが、意外なほど敬虔なクリスチャンと言うのが、フィリピン人のもう1つの一面です。
また、キリスト教の信仰がフィリピンのお国柄を、そのまま反映していて
フィリピンでは基本的に‶ 離婚 ‶ 中絶 ‶が法律で禁止されています。
現在の社会の潮流から言えば、かなり保守的な法体制には
キリスト教の教えを重んじる国民性の背景が色濃くあります。
今日はそんな敬虔なクリスチャンであるフィリピン人の、一大イベント
‶ ホーリーウィーク ‶を取材します。
ホーリーウィークはその名の通り
‶ 聖週間 ‶と言う意味で、4月上旬の一週間に行われます。
フィリピン各地でホーリーウィークは行われますが
最も有名で大規模な開催は
サンフェルナンドで行われます。
サンフェルナンドは首都マニラから
北西に70キロ程の位置に在ります。
アンヘレスの南と言った方が、解り易いかもしれません。
マニラからジプニーに乗って
サンフェルナンドに向かいます。
何回かジプニーを乗り継いで到着しました。
サンフェルナンド
物凄い人だかりです!
それもそのはず今日はホーリーウィークの一週間の中でも
一番盛り上がる
‶ グッドフライデー ‶です。
十字架に磔(はりつけ)にされた痛みを
分かち合おうという、最大の山場です。
その為、沢山の人が演目を見ようと
必死になって集まっています。
演目は磔の儀式が行われる場所まで、移動して行われるので沢山の演者を、追いかけて行く事になります。
キリストの受難を再現して、沢山の方が参加しています。
彼らがこのイベントの注目すべき方達で
ロープの先に沢山の硬い棒を繋いだ物を持っています。
これで自らの体を打ったり、他の演者が打ったりして
血を流して歩きます。
無神論者の私からすれば、狂気の沙汰にしか見えません。
しかしこれこそが、彼らの信仰心の強さの証と言えます。
この痛みにひるんでいる様では、信仰心が足りないという事でしょう。
見ているだけでも痛そうです。
近くに居るだけで、沢山の返り血を浴びてしまいます。
もちろん私のポロシャツも、いくつもの血しぶきが付きました。
そして次にこのグッドフライデーの、メインイベントへと場所を移ります。
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