インドというと、保守的な国というイメージが強いと思います。
宗教上の規範で元々インド人は、殆ど飲酒はしませんでした。
しかし最近はインドの経済発展に伴って、宗教の規律も緩んできています。
そしてお酒による事件なども増えてきているのだとか。
実はインドには禁酒地域があります。
これはアメリカの様に、州によって法律が違います。
現在インドの禁酒地域は以下です。
ビハール州
グジャラート州
ナガランド州
ミゾラム州
マニプールの一部の地区
これらの州では飲酒は禁止でその法律は、外国人でも適用されます。
罰則は、初犯は懲役3カ月、罰金5万ルピー(7万5千円)です。
日本人が注意しなくてはならないのは、観光地のブッダガヤです。
ここはビハール州に属しているので、この禁酒法が適用されています。
と言っても、ブッダガヤのお店でお酒は売っていないので、基本的にはコネが無いとお酒を入手できません。
しかし気を付けなくてはならないのは、うっかりお酒を貰って飲んでしまっても、禁酒法違反となってしまう事です。
またインドは2016年に高額紙幣を新紙幣に交換しないと、しよう出来なくなるという、法律を急遽施行しました。
(500ルピー札)(1000ルピー札)
日本で例えたら1万円札と、5千円札が後2カ月で使用できなくなるという事ですから。それは大混乱になります。
まあこの法律自体はインドで問題になっていた、不正資金の資産公開を促す為の政策でした。
インドでは3割位の資金が、ブラックマーケットで蓄えられている言われていて、そこは行政も把握できず、当然課税されない収益として在りましたりました。
それを洗いざらい申告させようという、荒っぽい政策です。
途上国ならではの荒業発動で、私の500ルピーも紙くずになってしまいました。
途上国は急に有り得ない方針転換が有るので、注意が必要です。
ちなみに何故元々インド人が飲酒をしなかったのかというと、それはやはり宗教の規律が強かったからだと思います。
インドで収容と言えばヒンドゥー教徒です。
最大宗派のヒンドゥー教は80%を占めます。
その他にイスラム教14%
キリスト教、シク教と続いて
仏教は僅か0.7%です。
0.7%と言っても1千万人位居るのですが。
何が言いたかったのかというと、インド人は殆ど全てが有神論じゃです。
つまり無宗教者はまず居ません。
そんな保守的なインド人は飲酒に関しても、宗教の教えを基準に考えています。
ヒンドゥー教徒は牛を食べないとは有名な事ですが、これも信仰上の理由です。
また飲酒に関しても、ヒンドゥー教では"飲酒は悪"となっています。
ただ禁止とまでは言っていないようです。
イスラム教徒は豚を食べません。
飲酒は原則禁止です。
そんな飲酒ですが、年々変わってきています。
実際にコルカタや、ニューデリーのBARに行くと、沢山の人が当たり前のようにお酒を飲んでいます。
ゴアに関しては、インドで最もアルコールが安く手に入ります。
ゴアは酒税が無いのだとか。
そういう意味では州によってコントラスト豊かなインドは、ある意味面白いと言えます。