インド旅行記 ワーラーナシ 2 ガート偏

今日はガンジス川の

ディープスポットであるガート火葬場)に行ってきます。

 

▼前回の記事はこちら

インド旅行記 バラナシ1 ガンジス川 沐浴偏

 

バラナシには沢山のガートが点在しています。

中でも代表的なガートがマニカルニカーガートです。

 

私は早速ガートに向かって出発しました。

 

ちなみにガートには市街地から行くのではなく

ガンジス川沿いから行った方が

変な詐欺師に騙される心配が有りません。

 

 

ガンガー沿いを歩いていると

そこで1人の白人に会いました。

 

彼は180センチをゆうに超える大柄で

髭を長く伸ばしている

ドイツ人のマークスという気さくな男でした。

(後に彼とルームシェアする事になります)

 

 

また地元の小さな子供達に挨拶すると

子供たちはとても人懐っこく

私は持っているチョコレートのお菓子をあげました。

 

また別の子供では

お金をくれとしつこく付いてくる子供も居ました。

 

ちなみに私は一切お金を与えない主義なので

お菓子をあげると子供は何か不満そうな表情でした。

 

どうやら良く見てみると近くに親が居て

子供に指示をしているようです。

 

観光客も子供には弱いのかお金をあげてしまうのでしょう。

 

それが大人の生活費の足しになっている様な感じです。

 

 

そしてマニカルニカーガートの近くに行くと

1人のインド人が話しかけて来ました。

 

彼は「写真は撮るな」とか

「場所はこっちだ」とか言っています。

 

私はそいつの言葉を無視してガート沿いを歩いて

最も有名なガートである

マニカルニカーガート"に到着しました。

 

ちなみに彼の言う通りに路地を歩いて行くと

その先にはおばあちゃんが待っていて

ドネイション(寄付)となります。

(この手口は有名です)

 

 

ガートの光景はとても衝撃的でした。

 

ガート(火葬場)では担架に乗せた死体に

火をくべて火葬しています。

 

これは圧倒的なインパクトでした。

 

 

やっぱりインドは特別です。

 

こんな光景は見れるものではありません。

 

そもそも先進国では公共の面前で

人間の遺体を焼くなんてありえませんからね。

 

 

ガートには次々と死者を乗せた担架が運ばれて来て

燃やしていく光景はとても感慨深いものが有ります。

 

私は4時間位死者が焼かれて煙が上がっていくのを見ながら

自分も最後ああなるんだなぁ……と

命が限定的だという事実を知りました。

 

 

火葬を見終えて再びガートを歩いていると

1人のインド人の男が話しかけてきました。

「薬はいらないか?」

私は少し驚きながら「日本人は薬をやる習慣は無いし、日本では重罪だからやる訳ない」と言うと

彼は少しニヤついた表情で
「〇〇〇ゲストハウスは知っているか?」と聞いてきました。

私は「知らない」と答えると彼は

「あそこはジャンキーの溜まり場だ」

そう言って彼が指さした方向を遠目に見ながら

私は驚きを隠せませんでした。

(流石に詳細は伏せます)

インドの麻薬事情の闇の一端を垣間見た様な気がしました。

 

 

▼インドの麻薬事情に関してはこちらで書いてます。

コラム インドの麻薬事情

 

さて、これからベンガリートラロード沿いを散策します。

 

ちなみにこの通りは夕方から夜にかけては

とてつもなく人が居る上に

その中をバイクが強引に通ろうとして

交通秩序もかけらも無い状況です。

ライダーも人も何のルールも無く

クラクションをバンバン鳴らして通るんですが

通行人もバイクが強引に来ようが気にも留めていません。

 

まさに"カオス"(無秩序)です。

 

 

この通りには沢山の店が並んでいます。

 

見てみると宗教用品が多いです。

 

それはそうです。

ここはヒンドゥー教の聖地バラナシなのだから。

 

私はこういった通りを歩いていると非常に楽しいです。

 

これぞ私が求めている刺激だとつくづくわくわくしながら

目的地である、日本人女性が運営している

(メグカフェ)に行きます。

 

店に入ろうとすると手前に靴棚が有り

そこにサンダルが何足か置いてありました。

私は店内を覗いて店員に確認すると

やはり靴を脱いで店に入るとの事でした。

 

内心私の愛靴であるレッドウィングが盗まれないか

心配しながらも、外の靴置き場に靴を置いて入店します。

 

私は親子丼とカフェオレを頼みました。

 

店内では既に日本人らしき女性が居て

私が入った後すぐに別の日本人中年女性が入って来ました。

私が話しかけると1人で旅行中だとか。

 

その人はマニカルニカーガートでインド人詐欺師に
「1500ルピーを寄付しろ」と言われて

彼女は「無い」と言いはってそれでも最後は(200ルピー)を払ったと言っていました。

 

詐欺師達はこうして毎日観光客から

お金をかすめ取っていると考えると

インドにおける詐欺はすっかり常態化しているとつくづく感じました。

 

日本人女性店主は常に忙しそうに

店を切り盛りしていたので話す機会は無かったんですが

インドでカフェオレが飲めたのは嬉しかったです。

 

会計では食事代の他に別途

"チャージ"が3、40ルピー加わっていました。

 

大した額ではないのですが

これまで1食(60~100ルピー)位の

庶民的な所で食事していた事を考えると

かなり高いと感じました。

 

今思えば決して高い訳では無いのですが

インドに居るとこっちの物価感覚に慣れてしまって

その時はそう感じました。

 

何せ宿泊代が個室で300ルピーに対して

この(メグカフェ)で1食とドリンク、チャージで

宿泊費と同じ位の料金になります。

 

まあ食事代が高いのではなくて宿泊費が安いだけの話ですが。

 

(メグカフェ)は店内も綺麗で食事も美味しいのでお勧めです。

 

短期旅行者なら数百円をけちらずに

美味しいものを食べたほうが良いです。

 

よく海外に来て日本食ばかりを食べている旅行者が居ますが

確かに食中毒等のリスクは有るにしても

私はせっかくインドに来ているのだから

是非ローカルフードにチャレンジした方が良いと思います。

 

 

食事を終えてまたベンガルトラロードを散策していると

ラッシー屋の入り口に日本人女性が座っていました。

話してみると何でもここでお店を手伝っていて

インドには既に7年前から来ていて

現在2年間も滞在していると言う。

 

ツーリストには少々過酷な部類に入るインドで

女性が一人滞在している事に驚き

是非話が聞きたくなって店内でラッシーを飲みながら

2,3時間程インドについて教えて頂きました。

 

 

彼女はインドの大学に通っていて

既にインドの事は何でも知っているといった感じです。

こんな出会いが有るから旅は面白い。

 

しばらく話しているうちに既に夜の8時を回ってしまい

私はお店を後にするとゲストハウスに戻りました。

 

すると新たな宿泊客がチェックインの手続きをしていて

顔に見覚えが有った。

 

なんと驚いた事にニューデリーで会った″Sさん″だった。

 

彼はもう一人の日本人男性(Gさん)と一緒に来ていた。

 

そこで我々は3人で

しゃん亭というレストランに行って会食する事にしました。

 

 

そこで様々な会話をしてとても楽しい一時を過ごしました。

 

 

ゲストハウスのオーナーであるラジャさんによると

明日は年に1度のお祭りがあるとか。

 

我々は明日のお祭りを3人で行動する事にしました。

 

 

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インド旅行記 バラナシ3 プジャー偏