インド旅行記 ブッダガヤ1 ドイツ人とルームシェア偏

今日はバラナシを離れて次の目的地である

ブッダガヤーに行く為にまずムガールサライ駅に向かいます。

 

▼前回の記事はこちら

インド旅行記 バラナシ3 プジャー偏

 

バラナシからはブッダガヤーへは

ムガールサライ駅

ガヤー

ブッダガヤー

という工程を辿ります。

 

 

まず私はSさんと割り勘でオートリキシャを使って

出発駅であるムガールサライ駅まで行く事にします。

 

 

どの途上国でも良く有る事ですが

客待ちしているドライバーは基本ボッタクリが多いです。

 

私は一応値段を聞いてみると

その定説を再確認しました。

 

それからゴードウリャーの交差点も

やはりボッタクリのホットスポットなので

そこからさらに1分ほど歩いた所の客待ちしているドライバーに交渉を開始すると

2人目でやっと正規に近い料金でした。

(2人で200ルピー)

 

リキシャは予想よりも長い距離を走ると

途中ガンガーを渡る為に橋を通るのですが

その橋から見るガンジス川はとても綺麗です。

 

ドライバーは橋を渡ってから少し走った所で

別のリキシャが停車している所で停車すると

ドライバーは我々にその別のリキシャに乗れと言います。

 

我々は驚いて顔を見合わせました。

 

私の詐欺アンテナが反応してドライバーに

「何でだ? 話が違う!」と強い口調で言うと、ドライバーは

「そのリキシャには金は払わなくて良い」

と言って"10ルピー札"を何枚か

その乗り換える別のドライバーに渡しています。

 

それを見て私はその乗り換え先のドライバーに

「俺たちは払わなくていいのか?」と確認すると

「払わなくて良い」と言ったので

我々は納得してそのオートリキシャに乗り換えます。

 

 

まあ我々は男2人なので最悪ぼったくろうとしてきたら

その時は払わないつもりでした。

 

私はこの不思議なシステムに若干戸惑っていると、Sさんが
「別のインド人も同じようにリキシャを乗り換えていた」と言っています。

 

そしてムガールサライ駅に到着すると

ドライバーは追加料金などは請求する事も有りませんでした。

 

つまりはこういう"オートリキシャの乗り換え"システムなのでしょう。

 

 

我々は電車が来るまで

一緒に駅の中にあるレストランで朝食を採ることにしました。

 

 

しばらくしてガヤー行きの電車が来たので乗車すると

何とびっくり、ガートで会ったドイツ人のマークスが

私の隣のSさんの隣です。

 

偶然がまた1つ重なって作り話みたいですが本当です。

 

旅の途中で会った3人のツーリストが横並びの席なのです。

 

我々の前にはフランス人親子が座っています。

 

どうやら外国人は席を近くにしているのかもしれません。

 

 

そのフランス娘はとても開放的で

我々にオレンジをくれました。

 

電車が走り出すとインド人が車内で歌いだしたりしてこの時間は面白いものでした。

 

何故か後から2人のインド人が

私たちの席に来たので、ぎゅうぎゅう詰めになってしまいました。

 

電車は4時間程で(ガヤー)に到着しました。

 

ガヤージャンクションに到着すると

我々は乗り合いリキシャでブッダガヤーまで行く事にしました。

 

リキシャはしばらく走ってブッダガヤーに到着しました。

 

結局1人35ルピーで済みました。

 

 

ブッダガヤーのホテルに着くと

私はドイツ人とダブルの部屋をシェアする事にしました。

 

部屋に荷物を置いて私とマークスは一緒に

マハーボディ寺院に行く事にします。

 

 

寺院に着くと周りには物乞いの方たちが居ますが

他のインドの町とは違う印象です。

 

ここでは世界中からブッディストが集まって来るので

お布施をするのはごく一般的で当たり前のようです。

 

 

寺の中ではマークスは様々な人と交流しています。

 

その中でチベットの伝統的な格好をしている

ネパール人のおじさんと話しました。

 

彼は珍しく英語がペラペラで愛想が良く、恐らく昔はそれなりの立場で社会人として働いていたのだろうと感じます。

 

寺を見ていると18歳位の少年達二人が話しかけて来て

勝手に我々のガイドを始めました。

 

マークスは彼らとも親しく話していたので

最後にガイド料を請求する手口を私は心配せずにはいられませんでした。

 

1人の少年は日本語を勉強中との事で

少し日本語で話しています。

 

インドでも日本語を勉強している人が居るとは

私には意外でした。

 

 

寺を見終わる前にマークスがガイドをしている少年達2人に

「もうここで分かれよう」と予め言ったせいか

結局2人の少年はガイド料を請求しませんでした。

 

 

しかしまあ欧米系の観光客ならガイドをされたら

自然とチップを払う事が容易に想像できました。

 

 

その後一旦ホテルに戻ってシャワーを浴びて

Sさんとマークスの3人で夕食を食べに行きます。

 

何とブッダガヤーにセブンイレブンが有りました。

 

我々は適当なレストランで夕食を採りました。

▼ドイツ人のマークス

私は麺を注文しました。

 

マークスはライスプディングがどうしても食べたいらしくて

何件かのレストランで聞いて回っています。

 

すると近くで大音量の音楽と光の中

20人位のインド人が踊っています。

 

それを見たSさんとマークスが飛び入りで参加すると

現地のインド人から大好評を得ていた。

 

近くには新郎新婦が車に乗っていて

どうやら結婚式の一環の様です。

 

 

その後再び近くにあるレストランに入ると

マークスの交渉が功を制して

オーナーがライスプディングを作ってくれる事になりました。

 

元々メニューに無いライスプディングの値段を

マークスが聞くと、そのオーナーは

「料金はあなた次第で良い」との事。

 

しばらくしてシェフがライスプディングを持って来ると

何と我々の分もご丁寧に作って来ました。

私とSさんは既に満腹なので出て来た段階で既に

完食は出来ないと確信していましたが

食べてみると結構おいしいです。

 

私も知らなかったですが

ライスプディングとはライスをミルクで煮たものでした。

 

 

それにしてもマークスは良く食べる。

彼は嬉しそうに完食すると、とても満足したようでした。

 

 

それにしてもあそこまでライスプディングを食べる事にこだわりを持っているマークスは有る意味

とても豊かな食文化を持っているとつくづく感じました。

 

食べ終わって我々は一体いくら払えば良いのかと考えていると、マークスがオーナーに100ルピー払って、彼は我々に「奢りだから払わなくていいと」と、言ってくれました。

 

それにしてもまさかインド旅行で

ドイツ人から食事を奢ってもらえるとは思いませんでした。

 

そしてSさんはホテルに帰る事になったので、明日の朝に集合する約束をして、私とマークスはホテルに帰ります。

 

部屋に帰ってマークスと色々と話をしました。

彼は「たまたまバラナシで会って話をした我々が今では同じ部屋に居る、これはクレイジーだ」

それに対して私は

「だから旅は楽しい、予想は出来ない」

 

私はそう言って眠りに入る前に

インドに来るツーリストは新しい出会いや文化に興味がある

似た者同士なんだと感じました。

 

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インド旅行記 ブッダガヤ2 スジャータ村偏