ジャリア取材も2日目です。
ガイドのアナンとは、朝8時に待ち合わせしています。
そして彼はしっかりと7時55分に、私の部屋にやって来ました。
▼ 前の記事はこちら
インド人とは思えない時間の正確さです。
そして私に今日のガイドしてもらう、予定を伝えると
アナンは納得してくれました。
今日は昨日と別の、バーニングエリアの町に行ってもらう事にしました。
早速私はアナンのバイクの後ろに乗って出発します。
10分程走ったところで、昨日とは別のバーニングエリアに到着しました。
その一帯の地面は砂利になっていて、下の方は人工的に深く掘られ、30メートル程くぼんでいました。
恐らくは元炭鉱地帯でしょう。
辺りに人気は無く、地下からガスがかなり高い濃度で噴出していて、まるで霧の様にガスで充満しています。
またその辺りもガスの臭いが強く、メタンの様な匂いがして少し苦しいです。
その辺りを私とガイドのアナンで見ていると、バイクに乗った2人の男達が、こちらに気づいて
何とすぐに我々の所にやって来ました。
その時にその彼の連れである、もう一人の長身の男が私に話しかけてきました。
彼曰く、自分達は軍人だとの事。
そしてその彼の方はとてもフレンドリーで
「自分が働いている場所に一緒に来い」と提案してきました。
私はやんわり断ると彼は、私の手に彼の職場の住所をボールペンで書くと、彼は納得したようでした。
何と書いてあるのかさっぱり分かりませんが
彼は外国人の私によっぽど興味が有るらしいです。
そして今度はその近くに有る村の中に行きます。
村人の生活風景は、意外とちゃんとしている家庭が多い事も分かりました。
また近くに住んでいる人達は、この炭坑の仕事で生計を立てており、かなり裕福だと言う事でした。
ジャリアの人々は人懐っこく皆親切です。
そして以外にもジャリアの貧困層というのは少数だとか。
その町の燃焼地帯を見終わると、ガイドのアナンと私は再びバイクに乗って、今度は川の所に連れて行ってくれました。
少し離れたところに
4,5人が集まって何かを燃やしていました。
アナンに「あれは何?」と聞いてみると
ここは何と"ガート"(火葬場)だと言います。
この間私がバラナシで見て来た、火葬の様子と同じ光景を見る事が出来ました。
しかしマニカルニカーガートと違って1人の遺体だけを燃やしていました。
遺族の方々が上から、亡くなった家族の火葬を見て悲しみにふけっていました。
我々は話しかけると、とても気さくに応じてくれました。
ジャリアの人達は皆、フレンドリーで優しいというのが私の感想です。
その後ジャリアの学校に連れて行ってくれました。
その後も警察署、貧困層の場所等も見て、
ジャリア村の様子を取材する事が出来ました。
私は今日一日ガイドして欲しかったのですが、彼の都合が悪いらしく、当初の話通り昼の1時を少し過ぎた位で、私とアナンはゲストハウスに戻って今日の取材を終えました。
部屋で休んでいると
「ドン! ドン! ドン!」と、私の部屋のドアを誰かがノックがしています。
私はまたアナンが来たのかと思ってドアを開けると、見覚えの有る小柄の青年が立っていました。
彼は私にロニーが呼んでいると言います。
まさかの展開に驚きと嬉しさと複雑な気分で、ゲストハウスを出て、ロニーが居るラッシー屋に行ってみると、ロニーが電話して電話の相手に
「ジャパニーズフレンドがおまえを待っている」と言うのが聞こえました。
そしてロニーが
「ラッシーを飲むか?」と聞くので私は
「1つくれ」と言って、ラッシーを飲みながら談笑して、喉が渇いていた私は今度はマンゴージュースを頼みました。
それを飲みながら、私は明日ダージリン行く旨を伝えると、ロニーは詳しい行き方をメモして教えてくれました。
そして昨日レストランの会計で使えないと言われた上の部分がほんの少し破れた1000ルピー札の件を相談すると
ロニーは仲間にセロテープを持ってこさせると、別の友達に札とセロテープを渡して補修すると、ロニーはこれで問題なく使えると言います。
私は本当に使えるのかと何度か聞くと
「問題ない」と行ってさっき補修してくれた男が
「何なら今俺が両替してやる」と言って
500ルピー二枚と交換してくれました。
私は嬉しくて何度も礼を言って握手すると
「ジャリアの人達は皆親切で優しい。私はジャリアが気に入った」
と話していると、昨日のロニーの友達のお洒落で美人の彼女が居る青年達がバイクに乗ってやって来ました。
再び彼らと話をして、彼らがインドの5つの問題点を教えてくれと聞いて来ました。
私は「一番の問題は詐欺師が多すぎる」と率直な意見を言いました。
すると彼らは納得して「2番目は?」と
私は
「カーストシステム」
と言うと、彼らもそれはインドのビッグプロブレムだと言って、仕方ないと言った感じでした。
3番目は交通の渋滞と、運転マナーが悪い事を問題に上げて
4番目は
「ポリスが詐欺師を野放しにして仕事をしていない」と言うと、彼らは、ポリスも金をもらって黙認していると言って、やはり仕方なさそうな顔をしていました。
5番目は
「何処も汚い」
と言うと、彼らは日本は本当に綺麗だからと言って、ロニーのスマートフォンで早朝にほうきの用なもので掃除をしているインド人達の光景の動画を見せてくれました。
全てのインド人が衛生感覚が悪い訳では無いと言う事でした。
次にロニー達は
「じゃあインドの5つの良い点を教えてくれ」
と言ったので私は
「1番は物価が安い」と。
そして
「2番目はインド女性がセクシーだ」
と言うと、流石にこの時はみんな盛り上がりました。
3番目に私は頭をフル回転させなければならなかった事に、自分でも驚きながら振り絞った答えは
「インドは日本と違って場所によって文化や街並みが違うので面白い」と。
4番目に絞った雑巾を、さらに絞る様にアイデアを探して、私はインド人は他のアジア諸国と違って文化を変えないで、独自の文化を保っていると言いました。
5番目はすでにアイデアが枯渇していたので
「あなた達の様な優しいインド人が居る事だ」と。
それで何とか彼らの質問に答える事が出来ました。
すると後から来た青年達がバイクに乗れと言います。
私は断ったのですが、ロニーが
「大丈夫だ何の問題も無い」と言うので、バイクの後ろに乗って3人で夜のジャリアの町を走りました。
彼らは途中途中で下りてはチャイを御馳走してくれたり、ジャリアで一番人気のケーキ屋で、チーズケーキの様なものを食べさせてくれたりと、とても親切でした。
▼頂いたチーズケーキ
バイクに乗っている途中運転している方の青年が
「あなたはビジネスマンだからビジネスのアドバイスをしてくれ」と言うので、私は彼に
「ビジネスで最も重要なのは経験だ」
そして「始めは小さいビジネスから初めて、失敗しても諦めずに絶えず継続して行く事が重要だ」と私なりのアドバイスをしました。
そしてロニーのラッシー屋に戻って
今度はライチのジュースを飲んで談笑し終えて
私が「代金はいくら?」と聞くと飲み物3本分は全て奢ってくれました。
こうして恐らく日本人では初めてだと思われる
ジャリアの取材を無事に終える事が出来ました。
▼ 次の記事はこちら