日本人に大人気な海外旅行先であるタイですが
世界的に見ても有数の観光大国です。
2017年度の世界観光収入ランキングでは
タイは世界第4位となっています。
以下世界観光収入ランキング
1位 アメリカ
2位 スペイン
3位 フランス
4位 タイ
世界4位と聞くと大した事ないように思えますが
アジアで見れば世界1位です。
中国、シンガポール、マカオ等を上回ってるのですから
いかにタイが世界中の人を魅了しているのが分ります。
アジアの小国がこれだけ支持されているのは
治安の良さと温暖な気候に加えて
物価安も人気の要因かと思います。
ベトナムやフィリピン同様に
タイは現在急速に発展しているので物価も上昇しています。
恐らくタイは今後10年、20年で
民主制の定着が予想されます。
そして政治安定によってさらなる経済成長を達成して
それによって物価上昇が加速するので、現在の様に格安で観光出来る国から
日本よりは物価は少し安い程度となり、航空券の価格も加わるとそんなに安くない旅行先になっていくでしょう。
それでも短期旅行の範囲であれば極端に金額が変わる事は無いので、魅力的な海外旅行先である事は変わりないでしょう。
ただ長期滞在者や永住者にとっては事情が変わってきます。
例えば有名なカオサンロード付近では5年前まではゲストハウスが1泊100バーツが主流でした。
今では2倍の200バーツが主流です。
(まだ100バーツのドミは有りますが常に過密状態)
また屋台のカットフルーツやラーメン(クイッティアオ)もじわじわと値上がりしています。
現在は屋台のクイッティアオは一杯40バーツですが
10年もしたら屋台で食べるクイッティアオが
一杯60バーツ位にはなるんではないでしょうか。
その為数年おきにタイに行くたびに屋台やレストランの価格が上がっています。
そんな状況なのでタイ在住のリタイヤメントの方々は日本と同様な生活レベルを維持するのは厳しくなり
タイで日本と同様な生活水準を求めると
とても年金だけでは賄えなくなってきています。
一時期日本人が夢見た退職後はタイで庭、プール付きの家を借りてメイドを雇って悠々自適に暮らす。
なんていう事が現在ではまず出来なくなっています。
なので1度はタイに行って永住を決めたものの現在は日本に戻って暮らしている方も居られるとか。
特に日本の健康皆保険制度は世界的に見ても、北欧に近い優遇制度なのでこれは高齢者である方がメリットを享受できます。
そう考えると今後タイの発展に伴って最も影響を受けるの永住している日本人と長期滞在者でしょう。
ただ逆に現地タイで働いて移住している方にとっては、物価と同時に給与も上がっていくのと、バーツは円に対して徐々に強くなっていくので、長期的にはメリットの方が多くなると思います。
また私はタイマッサージが好きで訪タイした際には毎日行きます。
私が利用するタイマッサージ店は殆ど
100~150バーツの格安店ですが、未だに価格を堅持してくれているので助かっています。
そのうち100バーツのマッサージ店も消滅してしまうでしょう。
いずれにしても
冬が無い温暖な気候に物価も安く、人も優しいタイは
観光客が訪れる要素が揃っていると言えます。