タイの抱える3つの問題

タイと言えば"微笑みの国"なんていう

キャッチフレーズが有るほど治安が良く

世界有数の観光大国です。

今回はそんなタイの

ネガティブな面を書きたいと思います。

 

どんな国でも大なり小なり問題は有りますが

タイの場合はどうでしょうか。

 

問題その1 政治不安

 

まずタイの抱える最も大きな問題が政治不安です。

 

タイでは軍事クーデターが度々起こっていて

10年以上も政治不安が続いています。

 

直近では2014年軍事クーデター

軍部が政権を取ったのが記憶に新しいですが

 

長い歴史上軍事政権が国を動かすと

ろくな国にならないです。

(日本の日中戦争、太平洋戦争も軍部独走がきっかけで

その後政府が追認する形で、戦争形成に傾いた側面が有ります)

 

現在は多くのタイ国民が民政復帰を希望していますので

幾つかの衝突を経て再び民政復帰が実現するとは思いますが

そう一筋縄に行きそうにもなりません。

 

現在のタイは軍事政権なので

事実上軍部が法律を作れる状況です。

 

現在タイでは5人以上の政治集会は禁止政治活動も禁止

という全く民意を抹殺する社会構造なので

民主制という観点で見れば中国や北朝鮮と同じです。

 

 

問題その2 経済格差

 

そして次に経済格差の問題です。

 

観光大国のタイは現在凄い勢いで発展しています。

 

途上国の経済発展の背景には

それまで貨幣経済に殆ど参加していなかった集落の人達が

教育を受けて都市部で経済活動に積極的に参加するようになって

高い所得を得てそれがさらに子孫に高い教育を受けさせる事で

さらに高い所得水準になるという

累進的に発展するという構造が有ります。

 

しかし昔ながらの生活を営む山岳地域の農村部などでは

保守的な考えが強く都市部の文化的な生活に対して

抵抗があるのも事実です。

 

またたとえ積極的に都市の生活に変わりたくても

言語や教育水準、差別等のハードルが有り

変わりたくても変われない農村部の人達も居ます。

 

 

問題その3 薬物問題

 

 

そして最後に

タイでは薬物というのも深刻な問題の1つです。

 

タイと麻薬とは一見縁遠いイメージですが

実はタイは世界有数の麻薬生産国の1つです

(※現在では麻薬生産は減っています)

 

アジアではミャンマーラオスタイの国境が交わる

麻薬の生産地域

ゴールデントライアングルとして知られています。

タイで言うとチェンライチェンマイです。

ただ現在はタイ、ラオスのケシの栽培は減少傾向にあります。

 

ちなみにタイで多く流通している麻薬阿片です。

 

現地タイ語ではヤーバーと言います。

 

 

元々山岳地帯や農村地帯で生産されていて

その歴史も古く阿片は民族文化とも結びついているので

少数民族から阿片を切り離すのは難しい側面も有ります。

 

 

現在でも少数民族が住む村では

未だに阿片の使用が常態化している様です。

 

 

また現在はタイ政府の方針で麻薬撲滅の為に

法律で厳しく取り締まっていますが

 

少数民族の人達はタイ政府に自治を奪われる前から

阿片を嗜む文化が有り

それを現在の法律基準で取り締まっているので

現在は過渡期と言えるのかもしれません。

 

 

と言う訳で

物価が安くて治安もよく観光資源にも事欠かない

タイだからこそ

観光客としては余り見えないタイの暗部を紹介しました。