さて、夏河二日目の今日は
夏河と言えばあのラプラン寺に行きます。
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夏河はとてもコンパクトな街で
基本的には徒歩で町中を観光可能です。
という訳でラプラン寺に向かいます。
夏河の町並みはとても静かで落ち着いている印象を受けます。
逆に言えば少し寂しい様な感じも有ります。
そして気温が低いので上着が必要です。
まずは食事を済ませます。
蘭州に行ってからすっかりハマッてしまった
蘭州牛肉麺です。
ここ夏河では漢民族とチベット人の軋轢の
一端を見る事は有りませんでした。
ラプラン寺に近づいて来ると
チベット僧侶が沢山来ています。
到着しましたラプラン寺。
ラプラン寺は入場料を払って
ガイドに付いて5人位のグループで中を見て回ります。
ガイドは中国語のグループと
英語のグループに分かれています。
始めにチケットを買っておいて
ツアーの時間になったら一斉に中へ入ります。
ラプラン寺の内部は写真撮影禁止なので
写真は有りません。
私はチベット僧侶のガイドと
ヨーロッパ人達の客と一緒に寺の内部に入って行きました。
しばらく寺の中を見ていると、何やらツアーに参加しているヨーロッパ系の女性がガイドのチベット僧侶に
「英語が早すぎてよく聞き取れない」とクレームを付けていました。
ですが当のチベット僧侶の男は反省するどころか、ヨーロッパ女性に対して
「話を集中して聞いていないから聞こえないんだ」と逆切れをしていました。
客観的に見ている私からすれば、チベット僧侶の英語は確かに早すぎて早口言葉の様になっています。
恐らく彼は毎日同じセリフを言っているので、話を聞かせるというよりも
(自分のセリフを言い終える)事が仕事だと勘違いしているのでしょう。
そして彼の態度はまるで小さな子供の様で
誠実さのかけらも無く、全くもって未熟な人間に見えました。
チベット僧侶というと
信心深く、控えめで、誠実な印象を勝手に持っていましたが
現実に彼はそんなところは微塵も無く
正直、信仰よりも先に他者に対する配慮を
まずは学んでほしいと思いました。
結局そのチベット僧侶ガイドは女性のクレームを聞き入れないので、女性は別のガイドに彼の問題点を報告していました。
それにしてもヨーロッパの女性は強い……。
何故かこれだけは写真を撮る許可が出ました。
ラプラン寺は独特な雰囲気を持っていて、周辺に下宿している信者は出家していて本格的に人生を宗教に捧げるという
昨今まれな生き方をされていました。
彼らは僧侶は一生女生関係を持ってはいけないとか。
煩悩の塊の現代人にはとても理解不能ですが
物質主義や成果主義とは対極の所に在る
彼らの思想もまた人間の本質を捉えている様な気もしました。
ただそうは言っても彼らも
寄付や観光収入を原資に資本経済の中で活動しているので
我々と似ている面もありますが。
いずれにしても非常に変わった生き方を見た様な気がしました。
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