インド旅行記 ワーラーナシ 1 ガンジス川 沐浴偏

さてアーグラーから電車で揺られる事約14時間

いよいよバラナシに到着します。

 

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インド旅行記 アーグラー3 お釣り詐欺偏

 

ガンジス川が在る聖なる地

バラナシに到着しました。

バラナシ駅に着いて宿までの距離を調べてみると

宿の有るガンガーまでは約4キロ程度なので

徒歩で行く事にします。

 

目的地のガンガーへは南東方向です。

 

路上に牛がいるのはインドでは普通の光景です。

ヒンドゥー教徒にとって牛は神聖な生き物なので

インド人は基本牛肉を食べません。

 

インドは日本と同様に左側通行です。

繁華街に近づくと沢山の出店が出ています。

これは搾りたてライムジュース。

搾りたてのジュースは贅沢です。

 

次はザクロジュースです。

ザクロ丸ごと贅沢に搾ります。

これは貴重だ。

このザクロジュースは非常に美味しいので

是非行った時は飲む事をお勧めします。

 

 

そしてしばらく歩くと地図の縮尺が大きい為か

地図と現在地の照合がうまくいきません。

 

また標識もヒンドゥー表記が多く

 

これといったランドマークも無いので仕方なく方位計を頼りに

合っているかも分からない道を

2時間近くも歩いたのが疲れました。

 

ゴードウリャーまで行くと

そこは沢山のインド人で溢れていました。

ここの人口密度は凄まじいです。

 

子供たちが可愛いのは世界共通です。

 

そう、ここバラナシが特別な場所で有る事は

インド人も同じなんです。

 

いやむしろ熱心なヒンドゥー教徒のインド人にとっての方が

とても重要な場所です。

 

何故ならここはインドゥー教の聖地ですから。

 

ご存知かもしれませんが

バラナシのガンガーに入ると

全ての罪が浄化される"という言い伝えが有ります。

 

私は沢山居るインド人の何人かに道を聞いて

ガンガーの手前の

(ダシャーシュワメードロード)まで来ました。

 

ガンガーの手前の出店が並ぶ通りまで来ると

何人かの客引きのインド人が英語や、怪しい日本語で声をかけてきます。

 

彼らの仕事はとにかく自分と提携しているお店に連れて行って、店側からマージンを貰う事です。

もちろん商品は普通に買うより割高です。

 

私は初めからこの連中の目的を知っていたので無視していると、今度は別のインド人が私を見ると

「そっちじゃない!こっち!」と

聞いてもいないのに

片言の日本語で″北東″の方角を指さしています。

 

とても分かりやすい嘘に私は

地図を確認するまでもなく無視しました。

 

そう、残念ながらここインドには

何の目的も無しに観光客に道を教える為に

外で突っ立っているようなお人好しは居ません。

 

ちなみにゴートウリャーからガンガーの辺りはこういう観光客相手にぼったくり商売をしている奴らがとても多いです。

 

(ガンガー付近は最も詐欺師が多いので要注意で)

彼らはマニカルニカーガート近くになると

観光客を仲間の詐欺師が居る所に誘導して、お金を要求するのが仕事です。

 

攻略法はマニカルニカーガートまで市街地から行かずに

別の離れた場所からガートに出て、そのままガート沿いを歩いてマニカルニカーガートまで行く事。

 

もちろん詐欺師が言う様に

ガートにお金を払う必要は一切無い。

 

 

目的地のガンガーに辿り着きました。

 

奥に見えるのがガンジス川です。

ガンガーではインド人が信心深く

両手を合わせてお祈りをしたりしながら、思い思いに過ごしてます。

 

私はガンガーの手前の階段に座って

しばらく景色を眺めてました。

すると1人の若いインド人が声をかけてきました。

 

何と彼は流暢な日本語を使っています。

私は彼としばらく話をしてみると

彼曰く、なんでも以前に日本の彼女が居たらしく

今は自分の店を持っていると言う事ですが

この若さで自分の店が持てるのはかなり疑わしいです。

 

恐らくコミッション目当ての客引きでしょう。

 

私は情報収集の為に色々と話を聞いていると

驚く事に彼は"薬や女性"も手配出来るとか。

 

私は一応「女性?」と質問すると

彼曰くプロの女性を呼べるとの事でした。

 

ちなみに値段を聞くと"8000ルピー"だとか。

 

私は内心(こいつは相当ヤバいな)とすぐに直感しました。

 

(最悪は偽警官とグルで金を取るのが必殺技か?)

と思案しながら話していると、彼は私に

「チャイを奢る」とか

「向こうに行けば火葬場を見る事が出来る」と

しきりに私に"移動"を提案して来た所で

安全圏はこの辺りと直感した私は分かれる事にしました。

(言うまでもないですが、こういう奴を相手にするとろくな事が有りません)

 

そして今日の宿(フレンズゲストハウス)にチェックインしました。

 

ちなみにフレンズゲストハウスは

バラナシの安宿では最も有名で、安心して宿泊出来る数少ない宿の1つです。

 

ゲストハウスのオーナーは親日家の

(ラジャさん)とても誠実な人です。

 

私は早速ラジャさんにさっきの男は良い奴か?悪い奴か?

と聞いたところ

かぶり気味に「良く無い」と言っていました。

 

彼は仕事の為にやっているとか。

 

そしてラジャさんから日記帳を渡されて

見てみると宿泊者の様々なエピソードが書き込まれていました。

 

その中には電車で睡眠薬強盗にあったり、偽の政府観光オフィスに案内される等、沢山の実体験談が書いてあります。

 

その中でも最も多かったのが

マニカルニカーガートのドネイション(寄付)

でボラれた事例でした。

 

中にはそのまま払わない人もいたようですが

ほとんどの日本人がお金を払ったとの記述が有ります。

この宿泊者ノートはとても参考になりました。

 

ゲストハウスには

ラジャさんの親戚の8歳位の男の子が居ました。

 

彼は英語を話す事が出来たので

私はミルクが飲みたいとリクエストすると

彼は2階に行ってしばらくして、熱々のミルクを持って来てくれました。

 

私はその子にミルク代を払ってお釣りはチップであげました。

 

ゲストハウスで一息ついた私はこれから

インド渡航の大きな目標の1つである

ガンガー(ガンジス川)への沐浴をします。

 

早速ガンジス川の川岸まで行くと

既にインド人が数人沐浴されています。

 

私は服を脱いでいると

周りのインド人は不思議そうに私を見ています。

 

ガンガーに入る外国人は少ないのかもしれません。

 

私は財布と携帯をビニール袋に入れて防水すると

それを持ってガンガーに入りました。

 

(おっ!冷たっ……)

 

川に入ってみると想像以上に冷たくて

何故か川に面している階段はヌルヌルしていました。

 

しかもかなり深い。

 

川岸の階段からほんの4、5メートルで

足が付かないほど深くなります。

 

私は辺りのインド人がやっている様に

頭をガンガーの中に沈めると

不思議な位大きな達成感が有りました。

 

 

(これがあのガンジス川か……)

 

しばらくガンガーに浸っていると

何故だか笑顔が止まりません。

 

辺りのインド人と心が通じ合った感じがしました。

 

 

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インド旅行記 バラナシ2 ガート偏

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