インド旅行記 コルカタ 5 カーリーガート偏

コルカタ滞在最後の今日は

カーリーガート"(カーリー寺院)に行ってきます。

 

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コルカタ 4 ニューデリー行きチケット購入偏

 

カーリーガートはインドの

殺戮の女神カーリー"を祀っている寺院です。

 

なのでカーリー女神寺院等と呼ばれています。

 

 

カーリーガートは何でも

ある特殊な儀式"を行っているお寺という事でした。

 

その特殊な儀式とは

ヤギを斬首する事です。

 

私は怖いもの見たさで、早速行ってみる事にしました。

 

 

カーリーガートまでは地下鉄で行くので

最寄り駅であるパークストリート駅まで、歩いてもすぐなのですが

あえてリキシャのおじさんに、仕事を与えてみる事にしました。

私は普段はとてもケチで、ホテルスタッフにチップを要求されてもあげませんが

こう言う厳しい環境で働いている方々に、僅かでも協力したい気持ちが有ります。

それに加えてリキシャに乗るのは中々の貴重な経験です。

 

リキシャに乗るとほんの4、5分程で地下鉄の入り口に到着しました。

 

これで40ルピーは高いなと内心思いながらも、料金を払うとリキシャのおじさんは嬉しそうでした。

 

彼からすれば朝いちで、おいしい仕事を手にしたと言う事でしょう。

 

そして財布を見ると、リキシャのおじさんに仕事を与えるという、代償に10ルピー札が、ほとんど無くなってしまった事に気づきました。

 

ちなみにリキシャのおじさんは、まずおつりは持っていないので、利用する際は小銭が必須です。

コルカタの地下鉄は、ニューデリーの地下鉄と同様に、極めて簡単にチケットを買う事が出来ました。

 

一応スタッフにプラットフォームを確認すると、電車はすぐにやって来ました。

 

私は目的地であるカーリーガート駅を、5駅目で到着と頭にインプットして乗車しました。

 

しかし4駅目で駅を確認しようとしたのですが、うまく駅が確認できず少し焦っていると、前に座っているインド人男性が親切に

「次がカーリーガートだ」

と、教えてくれました。

 

恐らくツーリストは皆、カーリーガートに行く事を知っているのでしょう。

 

私は電車を降りる時に、彼に手を挙げてお礼を示すと、インド人特有の"例の首を横に振る仕草"で答えてくれました。

 

コルカタの一般人の人達も本当に親切です。

 

 

最寄りのカーリガート駅から10分程歩いたところに

カーリーガート"が有ります。

私は近くで道を聞くと、そのインド人が一緒に着いて来て

「サンダルをここで脱げ」とか「花の輪をかけろ」と言ってきました。

 

彼らは勝手にガイドする連中です。

 

私は「お寺を見たいだけでガイドは必要無い」と言うと、彼は
「50ルピーだけだ」と言って今日の仕事にありつこうと必死です。

 

私は彼らを諦めさせると、ゆっくりお寺を見る事にしました。

カーリーガートには沢山のインド人がやって来ていて、それなりに有名なスポットの様でした。

 

お寺自体は決して大きな建物では無く、こじんまりとしていました。

 

そして私は警備のインド人に

「儀式はもう終わった?」と聞くと、彼は指を指しました。

 

私は彼の指を指す方向に行ってみると、四角い六畳程のスペースに区切られたコンクリートの打ちっぱなしの床で、既に首を切られたヤギの体が有り、辺りには血が流れていました。

 

しばらく見ていると、今度は2匹の子ヤギを太ったインド人が連れて来ました。

 

そして彼らは床を掃除をして綺麗にすると、ヤギに水をかけて清めている様でした。

 

そしてしばらくすると何の前触れも無く、男2人がヤギを抱えてやって来ました。

 

男たちはヤギを首切り台に固定しました。

 

ヤギは細い首を台に固定されて戸惑っている様子です。

 

次の瞬間、男がでかい包丁を使って

一瞬でヤギ首を撥ねました。

 

こんなにも簡単に行うものかと驚いて見ていると、流れ作業のように次のヤギも同様に首を撥ねていました。

 

しかし残酷だと言うのが私の第一印象ですが、考えてみれば我々が口にしている豚肉や牛肉もこうして

一匹一匹殺されているのだと思うと、これが人間のしている現状なのかと実感しました。

 

ちなみに斬首したヤギの肉は綺麗に皮を剥いで、部位ごとに精肉していました。

 

もちろん市場に出回るのだと思います。

 

カーリーテンプルはとても小さいので、ヤギの首切りを見終えると、拝む所が数カ所有るくらいで、ほとんど見る所は有りませんでした。

 

私は空腹になってきたので、お寺を後にすると屋台を見て回る事にしました。

 

屋台を見ていると早速フィリピンでおなじみのココナッツ

(フィリピン名はブコー)を発見しました。

頼んでみると、当然のようにフィリピンと同じ味で美味しかったです。

しかも値段はフィリピンよりも安い20ルピー(40円)

 

帰りは適当に歩いているうちに、1駅分歩いてしまい、再び地下鉄でパークストリートまで戻りました。

 

電車の距離は一駅分少ないですが、切符代は同じ5ルピーでした。

 

駅を出て再びサダルストリートの方へ歩いていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえて来ました。

 

サダルでした。

 

それにしてもサダルストリートに出没する

サダル"とは何とも出来すぎた名前です。

 

こいつは本当に1日中この辺りで

日本人を始めとしたツーリストを待っています。

 

私は呆れて振り返ると、サダルはチャイを飲まないかと誘ってきました。

 

しかし私は一旦ホテルをチェックアウトしなければならず

彼の誘いを断り

「また後にしよう」と彼に言いました。

 

それでも彼はご飯を一緒に食べようと提案して来ました。

 

彼はどうやら飯をおごって欲しい様でした。

 

私はホテルをチェックアウトすると、ニューデリー行きの電車の出発まで

ブルースカイカフェで時間を過ごす事にしました。

 

インドでも外れが無い、フライドライスを注文。

 

12時頃に入店したのですが、その後沢山のヨーロピンアツーリストが来店してお店は大慌てになり、私はすぐに店の隅の相席の所に移されました。

 

お店の忙しさはピークに達していて

まるで戦場の様でした。

こんなに混んだお店をインドで見たのは初めてです。

 

またマネージャーらしき男は私に

「三時過ぎに来てくれれば問題ないけど今は忙しい悪いね」と言ってその後は

「あなたはお昼から今までいるから500ドル払って」と嫌みの様なジョークを言ってきましたが、面の皮が厚い私には痛くもかゆくも無く、笑って対応しました。

 

私はお店を出てバスでハウラー駅に来ました。

ここで電車を待ちます。

 

出発時間は7時40分ですが

3時間遅れで結局来たのは

10時40分でした。

 

私は慣れないインドの電車も、この辺りで電車の乗り方もスムーズに行くようになって来ました。

 

電車に乗ると運行予定時間は

24時間"なので、とりあえず私は横になって眠る事にしました。

 

しかし夜が深くなると予想以上に電車内が寒くなって、私は持っている予備のスラックスやショルダーバッグ等を、体にかけて何とか寒さを凌ぎます。

 

そうして何とか朝を迎えると、買ってあったみかんとリンゴで朝食を済ましました。

 

昼には弁当売りからエッグカレーを買いました。

何と追加のライスも付いてます。

味は微妙でご飯ばかり量が多くて、満腹にはなりますが、栄養価が少ないように思えました。

 

そしてやる事も無いので仕方なく英語の電子辞書を開いて、単語の予習等を2時間位やったですが、やはり有り余る時間をどうする事も出来ませんでした。

 

これは今回の旅で私の大きな課題となりました。

 

そして大してやる事も無く、うだうだと夜がまたやって来ると、信じられない位寒くなりました。

 

気温は10度位でしょうか、何故北インドでここまで寒くなるのか私は理解できませんでした。

 

そして寒さでうまく眠る事も出来ずに、昨日と同様に衣類やバッグで体を覆って再び寒さに耐え凌ぎました。

 

こういった経験上言える事は、インドの長旅には"寝袋"や、"ブランケット"は必須という事です。

 

そして時間の流れも忘れて、寒さにただ耐え凌いで眠りました。

 

さらばコルカタ……

いつか会おう……ムンバイ……。

 

 

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