私が朝食を食べていると
隣に60代位のフサフサの髭を生やした男性が居ました。
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彼とはよく朝食の時に一緒になるのですが
ドミトリーでは見た事がありません。
彼は個室に泊まっているようでした。
ある日私は取材から帰ってくると久美子さんが
「あなた英語話せる?」と聞いてきました。私は
「ええ、少しは話せます」と、答えると久美子さんは
「あの髭のおじさんが具合が悪いから、病院まで付き添ってくれない?」との事でした。私は二つ返事で
「わかりました」と伝えると久美子さんは電話をして
「もうすぐ来るから一緒に行って!」との事でした。
少しして髭のおじさんがやって来ると、フラフラと歩きながら青い顔をしていました。
この時期コロナウイルスが流行り始めていただけに、我々も最悪の事態を思うと気が気ではありませんでした。
その後すぐにインド人が迎えに来ました。
私は髭のおじさんと一緒にバイクを3人乗りして
近くの診療所まで行きました。
聞くとバイクのライダーは病院のスタッフなんだとか。
ここはバラナシでは有名な日本人向けの診療所らしく、入ってみると日本人女性の先客が居ました。
私は診療所に入って順番を待っていると、なんと入口のドアの下からネズミが、我々のいる待合室に入るとササッと中へ消えていきました。
まあここバラナシでは、そんな事誰も気にもしないのでしょう。
日本だったら、病人が来る場所に感染症を媒介するネズミが居たら、とんでもない事です。
10分ほどして順番が来ると
私は髭のおじさんと一緒に診療室に入りました。
先生は年齢とか、いつ頃から具合が悪いか等と色々聞いて
診察するとどうやら食中毒の様でした。
その後、髭のおじさんをベッドに寝かせると
先生の助手のインド人がおじさんに注射をして、おじさんの様子は少し落ち着いたようでした。
(ベッド代わりの机に泣かせられている髭のおじさん)
髭のおじさんは、何とか歩けるようになったので
私が付き添って歩いて久美子ハウスまで帰りました。
インドでは本当によく体調を壊します。
私も4年前に初めてインドに来た時も一ヵ月滞在した間で
半分の2週間もの間、風邪をひいてしまいました。
通常風邪は1週間程度で回復するので
恐らく別々のウイルスに感染したのだと思います。
今回もコルカタで屋台のフルーツ盛りを食べて食中毒になり
三日間は外出できませんでした。
という訳でインドでは体調管理に気を付けましょう。
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久しぶりにインドに行くので久美子ハウスのこと見ていました。
私も2度行きましたが、40年前と娘さんが3歳頃でした。
ネパールにゆくことは有ってもベナレスは遠い過去の思い出ですね。
久美子さんも年齢相応になられましたが、元気そうで嬉しいですね。
川沿いを歩いてハウスに立ち寄れれば!
6月だったのでドミが暑く、皆で屋上で寝ていました。
仰る様にここにはバラナシを旅する、無数の旅人の思い出が有る様です。
久美子さんはバラナシを旅する日本人の世話人的な存在で、いつまでも元気に宿を続けてもらいたいものです。