私がバジャウ族の取材していく中で、バジャウ族の生活に最も大きな変革をもたらしている組織は
‶IRIS‶とう組織である事が分かりました。
ここで‶IRIS‶について解説します。
正式名称はIRIS global missionary NGO
アイリスは1980年にローランド氏とハイジ・ベイカー氏によって、キリスト教の伝導組織として設立されました。
彼らはアメリカの大学で学士号、修士号を取得して
イギリスの大学で神学の博士号を取得しています。
事務局はアメリカのカリフォルニア州レディングに在り、カナダ、イギリス等拠点を広げています。
彼らの主目的は布教活動と生活支援です。
そのキリスト教の教えの根底にある、困っている人に対して、手を差し伸べるという教えが
IRISの活動の、大きなバックボーンになっている様です
しかし既に何の問題のない生活を送っている人に対して、信仰をさせようとしたり、改宗させようとしても簡単にはいきません。
しかし、生活に大きな問題を抱えている人達に、支援をするという条件を提供する事で、支援を受けた側は相手の要求や話に耳を傾けるというのは、自然な流れです。
つまり、布教活動と支援活動は極めて親和性の高いものだと言えます。
宗教に関しては、誰にでも信仰の自由が有るので、それに関しては各人の判断で任せる事にします。
‶IRIS‶が現実にアフリカやフィリピン、インドネシア等で、沢山の貧困に苦しんでいる人たちに対して
住居の提供や、食料支援や教育支援等、沢山の実績が有るのは紛れない事実です。
また私が実際に取材した範囲では
バジャウ族はIRISによって改宗を強制される様な事は無いという事でした。
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