フィリピン バジャウ族 滞在記 6 ホームステイ偏

さて今日はバジャウ村で宿泊します。

 

▼前回の記事はこちら

バジャウ村 滞在記 5 海岸沿いで凧揚げ偏

 

さて今日は普段から交流の有る

デンジさんからビールを頂きました。

ビールはおなじみのサンミゲルの

ペールピルセン

フィリピンで絶大のシェアを誇るビールです。

 

お酒を飲みながら、デンジさんやその友達の方々と話しているうちに、夜になってしまい

デンジさんの計らいで夕食を一緒に頂く事になりました。

 

こちらはデンジさんの奥さん。

ジョアナさん。

 

 

本来のバジャウスタイルは

ごはんとおかずのお皿を、皆でつついて手で食べます。

シェアスタイルです。

デンジさんは日本人が別々の皿で、食事する習慣を知っているのか

私には別の皿を用意してくれました。

 

 

ちなみにデンジさんはバジャウ族の中でも珍しく

サリサリストアーを運営しているとの事。

 

なので彼の職業の属性は、実業家です。

 

そして私は幸運にも彼の家に泊まれる事になりました。

 

 

彼の住む家は鉄筋コンクリート製の住宅です。

 

これは彼だけでなく地上の村である

PUNTUDバジャウ族の方は皆同様の

鉄筋コンクリート製の住宅に住んでいます。

実はこの住宅は彼らが建てたのではなく

国際NGOIRISが建てたのもです。

 

IRISキリスト教系ボランティア団体

宣教師をアフリカやアジアの貧国に送って、布教活動と並行して貧困地域の人達に、住居や教育を提供しています。

 

▼IRISについては詳しくは別記事で述べます。

IRISバジャウ族(※近日公開予定)

 

 

さて今夜宿泊する部屋に入る為に

階段を上がります。

階段の踊り場の板が抜けていました。

 

小さな子供たちが居るのに、随分危ないと思い

デンジさんに聞いたところ

既にIRISに修復要請を出して有るとか。

 

つまりはIRISは日本で言う市役所の様な

地域の行政組織として機能している側面がある様でした。

 

 

部屋にはデンジさんの子供たちが戯れています。

写真左の女の子は

デンジさんの次女カイラちゃんです。

 

この子はとても明るくしっかり者で

妹と2人の弟の面倒を見ています。

カイラちゃんが床に布団を敷いてくれました。

 

しっかり者のお姉さんという感じです。

 

三女のジェアちゃんは遊び疲れたのか

早くも熟睡しています。

 

本当に天使の様に可愛いです。

 

バジャウ族と聞くと、少数民族でIT機器は使っていないイメージが有ると思いますが

実は彼らも既にスマートフォンや、タブレットを使っています。

子どもたちはゲームをしていました。

 

 

やがて夜も10時近くなり、私も睡眠します。

 

翌朝、6時半位には起床して

早朝のバジャウ村を見て回りました。

 

朝になって外を見ると、フィリピン人が住むエリアの建物が見えました。

見て分かる様にバジャウ族の住む村のすぐ外側には

フィリピン人居住区が在りますが、殆どの建物が平屋です。

 

しかも木造で簡単なトタンの屋根を、取り付けただけの様な

バラック小屋です。

 

それに比べPUNTUDのバジャウ村の建物は

二階建ての鉄筋コンクリート製。

これはIRISバジャウ族を支援する目的で

土地を買って家を建築したからです。

 

当時最も貧しかったバジャウ族の彼らが、IRISの支援を受けて隣接するフィリピン人よりも、良い住宅に住んでいます。

 

何だか少し複雑な気分です。

 

支援の範囲から外れた、貧しいフィリピン人の方が有る意味

本来支援を受けるべきケースも有るのかもしれません。

 

まあそうは言っても支援対象を、フィリピン人にまで広げてしまうと支援対象が途方も無い位拡大してしまうので、

どこかで区切らなければ仕方ないのですが。

 

またバジャウ族の彼らは言語や、教育の問題が有って

フィリピン人の様に仕事に付く事が難しいので支援の必要性は大きいです。

 

それにしてもIRISの資本力の大きさには驚きです。

公式なデータが無いので、正確な数字は解りませんが

 

これだけの土地を買って

20棟近くの住居を建設した訳ですから。

 

日本円で5000万円~2億円位は費やしたのでしょう。

(※学校も建設しています)

 

いやはやIRISのした事には、とても頭が下がります。

 

 

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バジャウ村 滞在記 7 バジャウ男はお酒が大好き偏