インド旅行記 ニューデリー再び GBロード偏

ひたすら寒い電車内の中、私は肩を叩かれて目が覚めました。

 

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すると髭を蓄えた制服のインド人でした。

「チケットを見せてくれ」

そう言われたので私はチケットを見せると、彼は何と

「この駅は既に通過した」との事。

 

私は信じられずに聞き返したところ

もう1時間前に通過したとか。

 

時計を見ると、前の乗客に聞いた到着予定の3時30分を

1時間過ぎていたので、どうやら本当にデリーを超えてしまったらしいです。

 

私はまた面倒な事が増えてショックでした。

 

その男の話しを聞くと、次の駅で下りてチケットを買い直して、反対方向から乗れとの事。

 

そうこう話しをしていると、その男は

「バッグを早く用意をした方が良い」というので

私は言われるままにリュックのワイヤーロックを外して

座席に下ろすと、ほどなくして電車は停車しました。

 

隣の男も「早く下りな」と言っていたので急いで下りると

その制服の男が電車の停車中に一緒に下りてくれて

親切に行先を教えてくれました。

 

私はその男に礼を言って握手をして分かれます。

 

帰り際に彼の後ろ姿が目に入ると

彼の後ろ脇には何と"自動小銃"が携帯されていました。

 

その時初めて分かったのですが

彼はどうやら鉄道警察だったようです。

 

私は言われた様に橋を渡って、駅のエンクワイアリーの方を歩いていると、丁度後ろから駅員が話しかけてきました。

 

私は切符を見せると、彼は「こっちに来い」と言うので、駅員用の部屋に入ると、そこには暖房が入っていて暖かかったです。

 

駅員が言うには280ルピー払えとの事。

かなり高いなと思いながら仕方なく支払いました。

 

手書きでチケットの様なものを書いてくれて、1番のプラットフォームに行きます。

駅員が言うには次の電車が来るまで30分から1時間かかるとの事でした。

 

何故かその駅のウェイティングルームは(待合室)は閉まっていて利用できず

かなりの寒さの中、私は1時間近くも電車を待たなくてはならなかったのが堪えました。

 

途中余りの寒さで私は立ち上がって座ったり

又は膝を動かしたりして体を温めました。

 

あの時の寒さは今でも記憶に残っています。

 

そうしていると何やらヒンドゥー語の後に、英語でアナウンスが有りました。

良く聞いてみると電車は30分遅れると言う。

 

この厳しい寒さの状況では

もう失望する元気も有りませんでした。

 

6時を過ぎてやっと電車が来て乗車すると

その電車はどうやらジェネラル(1番下のクラス)しか無いようです。

 

乗る瞬間は割り込み必至で乗る訳ですが

今回は運良く座る事が出来ました。

 

まだ通勤時間前で乗車率も低いのでしょう。

 

またこの辺りのインド人も本当に親切で彼らは私に

「荷物を上に置いたらどうだ」とか、ニューデリー駅までのどの位か等を教えてくれました。

 

つくづく一般のインド人の親切さには何度も助けられました。

 

私は無事にニューデリーに着くと

相変わらず変な親父が私にホテルのカードを見せて

「ワイファイ、部屋綺麗、500ルピー、安い」と片言の日本語を披露してきます。

 

そいつはしつこくて3分程付いて来ました。

 

流石に私も「もう付いてくるな!」と言うと諦めました

 

私はこの間泊まった"ナブラン"にチェックインして荷物を置くと、食事でもしようと下の日本食レストランに行きます。

 

するとそこには一人の日本人が居て

話しかけてみると彼は3カ月間インドに滞在していて

明日にはアフリカに行くとの事。

 

名前はSさん。

私はSさんと1時間程会話しているとインドの"風俗"の話になり、Sさんが言うには"GBロード"沿いにそういったお店が有るらしい。

私はそれを聞いて興味を覚えて「一度見てみたい」と言うと、Sさんのフットワークは軽く、それならと一緒に行く事になった。

まあSさんはインドに3カ月も滞在している位なので

行動力が高いです。

 

我々はお店を利用するのではなく、価格やどんなところにお店が有るのか等の調査する為です。

 

そんな話している途中で、別のまだ学生の日本人男性が来たので、我々は3人で行く事にしました。

 

そこはニューデリー駅の近くでグーグルマップで見ると

確かに"GBロード"と表記されている道が有ります。

 

そして我々は話しながら歩いていると

ニューデリー駅近くで何やら大道芸をやっています。

少女が器用にロープの上を歩いています。

 

そして我々はGBロードの辺りに到着しました。

 

そこを歩いていると2階の窓から中年の女性達が手を振っています。

我々は「これがそうか!」と確信しました。女性と接する事に未だ厳しい文化を有しているインドで、こういった場所をまじかに見て驚きました。

少し歩いていると何件か同じように

ビルの2階から女性達が手を振っています。

 

そこで黒い革ジャンを着た若いインド人が我々に話しかけて来ました。

そのインド人の彼は英語がほとんどできないのですが

どうやら風俗店の客引きらしい事が解りました。

 

なんでも1人(300ルピー)と(50ルピー)のチャージで合計は(350ルピー)との事。

 

予想以上に安い金額に我々は一様に驚いて、そのインド人に「見るだけでも良いか?」と身振りと言葉で聞くと彼は

「オーケー」と言いました。

 

そして我々は彼に付いてくと

道路に面している入り口から2階に上がると、そこは真っ暗で明かりも無く、階段は何故かビチョビチョに濡れていました。

 

そして我々は2階に上がると、インド人の彼が部屋の扉を開けて中に入れと促します。

 

しかしその部屋の中は暗くて狭く我々は躊躇しました。

 

そして同じ時、そこでもう一人のインド人男性がやって来ました。

その扉は良く見ると外鍵が付いており、入ると鍵をかけられる事を用意に察する事が出来ます。

 

そして我々は入るのをやめようという事になり帰りました。

客引きのインド人は怒鳴って随分と怒っています。

 

結局何の収穫も無く変な体験をしてしまいました。

 

若い学生の彼は今日移動するらしくここで別れました。

 

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